心筋梗塞・脳梗塞のリスクを知ろう

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血液を調べるだけで、将来の心筋梗塞・脳梗塞の発症リスクがわかる「ロックス・インデックス(LOX−index)」という検査が注目されています。済生会川口健診センターの内藤直木先生に聞きました。

採血のみでできるロックス・インデックス

2012年の統計データによると、日本人の約4人に1人が、心疾患か脳血管疾患で亡くなっています。共に動脈硬化を一因とするこれらの疾患の中でも代表的な病気が心筋梗塞と脳梗塞で、特に脳梗塞は一命を取りとめても重い後遺症が残りがちといわれます。突然発症することも多い二つの病気のリスクが、最近「ロックス・インデックス」という検査をすることでわかるようになりました。

ロックス・インデックスは、血液検査のみで心筋梗塞と脳梗塞のリスクを調べる新しい検査法です。酸化悪玉コレステロール値「LAB」と、動脈内側にあってLABと結合する物質「sLOX−1」とを測定することで、動脈硬化の進行度を初期段階から判定します。

従来の健診では、動脈硬化のリスクは主に悪玉コレステロール値「LDL」を目安にしていましたが、実際には脳梗塞との発症リスクには相関性があまり認められませんでした。

しかし、11年に及ぶ日本人の研究データにより、ロックス・インデックス値が高いと、心筋梗塞が約2倍、脳梗塞が約3倍の発症率になることが証明されたのです。

検査を受けて生活習慣の改善を

ロックス・インデックスは、次のような方におすすめです。

  • ➀血縁家族に心筋梗塞・脳梗塞になった人がいる方
  • ➁高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症で治療中、あるいは治療していた方
  • ➂40歳以上でメタボが気になる方、喫煙、飲酒過多の方、

閉経後の女性 検査は採血のみなので、検査時間帯の指定や食事制限はありません。全国では289、埼玉では19の施設で導入されていて(15年1月現在)、費用は済生会川口健診センターの場合、1万2800円(税別)です。

ロックス・インデックス値を知ることは、生活習慣を見直すきっかけになります。心筋梗塞・脳梗塞の早期の予防は健康寿命を伸ばすためにも大切なこと。通常の健診と併せて検査を受けてみてはいかがでしょうか。

▲埼玉県赤十字血液センター

お話をお伺いした先生

済生会川口総合病院 循環器内科部長

医学博士内藤 直木先生

日本循環器学会・循環器専門医。日本内科学会・認定内科医。日本人間ドック学会/日本総合健診医学会

済生会川口総合病院

埼玉県川口市西川口5−11−5

TEL:048-253-1551

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